大誘拐

2003年11月17日 小説
岡本喜八監督の『大誘拐』という映画。

大金持ちの老女誘拐を実行した三人組の若者とそれに関わる人々を逆に手玉にとる老女の姿をユーモラスに描くブラックコメディ。
(goo 映画レビューより)
 
10年くらい前の映画で、お洒落でお気に入りの1作なのです。
母親が最近になって原作(天藤真 著)を買ってきたので、私もさっそく読んでみた。
役者をはめ込んで読んでもピッタリだった。北林谷栄も緒方拳もぴったりだ!
私が一番好きなのは5000万円の身代金では安すぎると怒るシーン。
あと本田博太郎のシーンは、小説ではけっこうアッサリ目だった。
やっぱ博太郎あってのシーンだったのだな!さすが博太郎!いい仕事をしておるのう!
 
読み進めていくうちに映画が見たくなって見たくなって、昨日ついに読み終わったので映画を見てみた。
いや〜この小説を読んで無くても面白い作品だったけど、小説読んでから見ると更に面白いなぁ。
天本英世、岸辺一徳、本田博太郎、樹木希林などなど、大好きな役者さんが脇を固めている。そうそう竜雷太もいた!
小説にないセリフもお洒落で世界観を壊すことはない。さすが岡本喜八監督!
 
原作とぴったりな映画って初めてかも。
 
 
 
 
・その他に最近読んだ小説。
 「ゲームの名は誘拐」 東野圭吾 著
 「トキオ」 東野圭吾 著
 「七人のおば」 パット・マガー 著
 
 
私は脳みそを溶かしてくれるような気持ちのいい小説がいい。
最近読んだ中では「トキオ」が一番その状態になれた。
読み終わって号泣した。
 
「ゲームの名は誘拐」はムチャクチャ後味の悪い作品だった。
面白かったんだけど、どうにもこうにもやりきれない。
東野圭吾も思い切ったことをするなぁと脱帽した。
 
「七人のおば」は簡単に言うと女七人姉妹のドロドロ愛憎劇って感じ。
なかなか楽しめたけど、好き嫌いが判れるかも。
 
 
飽きっぽいので、読む度に衝撃を受けないと、続かないのだな(笑)
 
いや飽きっぽいんじゃないな。
興味ない物はとことん興味ないという事だな。
たとえ続き物だったとしても、興味なくなったら止めちゃうし。
何せ、基準は『私』なんで(笑)
 
 
でも東野圭吾・宮部みゆき・桐野夏生が好きなのは変わらないな、きっと。
  
 
1536年、パリ。
ひとりの靴職人が、忽然と姿を消した。
それが「神」をめぐる
巨大な陰謀の幕開けだった ―― 
 
佐藤賢一 著「カルチェ・ラタン」(集英社文庫)の帯コピーより。
 
 
迷いに迷って買ったこの本。買って正解でした。
めちゃくちゃ面白かった!
 
 
中世パリの学問の街「カルチェ・ラタン」を舞台に
女たらしで女嫌いで大天才で意地悪に見せて
実は底抜けに優しい学僧ミシェルと、
臆病で小心者でオクテのくせに視線は大胆な(笑)夜警隊長ドニ、
この二人を中心に繰り広げられる学生たちの青春群像。しかもミステリー。
 
帯コピーは上手く内容を表していて、硬派ミステリーな印象。
でもコピーの印象とは違って、文体は凄く柔らかくて読みやすかった。
キリスト教の各宗派の対立とか出てくるんだけど、全然難しくなかった。
(まあ理解があればもっと面白かったかもね)
そしてエロいです。あけすけな性の話が多い。でもそれがリアル。
 
構成も凝っていてウソ序文とウソ解説付き。
ウィットに溢れていて素敵な小説でした。
 
何故か読んでいる間、宮部みゆきの「ブレイブストーリー」を思い出した。
 
というわけで。
 
昨日、日記を書いてから上巻を最後まで読みました。
うぉぉぉー!続き読みてぇー!
 
会社帰りに近くの本屋で下巻を買ってきました。
そして電車の中で読みました。
 
で、ついさっき読み終わりました。
今日も一気読み。
 
やっぱ耐えられなかった。
 
 
とても心の痛い小説でした。
でも心は何度も揺さぶられました。
ドラゴンの島辺りは無性に泣きたくて泣きたくて、
慟哭を抑えるのが大変だった。
 
 
私が旅人だったら・・・きっとミツルだな。
ワタルのようにはなれない。
 
 
話は変わるが、会社のマイパソコンがまたもや挙動不審に。
明日ハードディスクの取替えをします。
 
しかし2ちゃんねるを見た後に再起動したら、
おぺれーしょんしすてむのっとふぁうんど
なんて出ちまったなんて秘密。
ちなみにブラスターなどのウィルスではない。
ハードがご臨終になっただけみたいです。
危なーい。エヘ。 
 
宮部みゆきのブレイブ・ストーリー上巻を読み始めました。

愛と勇気の冒険ファンタジーだというので、
ちょっぴり軽い気持ちで読み始めたら・・・
うう・・・心が痛い・・・ぐは!

やはり宮部みゆき。
ただのファンタジーで終わるわけがなかったのである。
そこにはちゃんと現実の冷たい刃があるのだ。
 
 
実はまだ下巻を買ってない。
基本的に宮部みゆきはついつい引き込まれて、
一気読みしてしまうのだが、
今回は上下巻でしかも分厚い本だから、
一気読みは無理だろうと思っていたのだ。
 
 
甘かった。私が甘かったよ!
こりゃ読んじゃうね。続きが気になって!
ヘタすると明日の昼休みに本屋に走るね!(笑)
やっぱ好きだなぁ〜宮部みゆき。
 
 

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索