外国人のウィットというやつには、どうしても慣れない。
私の現英語の師であるCと話していると、たびたびそう思うのである。
まあ彼のがウィットなのかそれとも性格からくるのか解らないが、
ついついツボにはまって噴出してしまうのだ。
軽ーく話に乗れないものかね、私よ。
 
私「今日は暑くて疲れたよ・・・」
C「え?熱い?今日は寒いよ。何言ってんだ」
私「はあ?寒い?」
C「そうさ埼玉なんて雪が降ったんだよ!うちの近所も真っ白さ!」
私「雪・・・?」
C「そうさ。だって埼玉には秩父の山並みがあるからね。」
私「・・・じゃあなんで埼玉から近いここに雪は振らないんだ!」
C「そりゃあ埼玉は『S』で始まるからさ。」
私「?」
C「SNOWの『S』だよ!」
私「・・・・・(ここは笑うところなのかしら?)」
C「東京は『T』だから降らない」
私「じゃあ・・・滋賀県は降ったんだね」←張り合い始めたワタクシ
C「そうだよ。滋賀も『S』で始まるからね」
私「へーじゃあ『世田谷』は?」
↑行き着くとこまで話を伸ばしてみる気になったワタクシ
C「『世田谷』?どこのだ?」
私「東京都世田谷区」
C「『区』には降らない。『県』だけだ!
  ちなみに東京の夏に雪が降るのは3年後だよ。
  今年は『S』だから3年後は『T』そのまた3年後は『U』だね」
私「ふーん。3年後なんだ」←そうきたか!と納得のワタクシ
C「そう。だから『T』の時はSNOWじゃなくて『TNOW(ティノウ)』だよ」
私「へ〜じゃあ『U』の時は『UNOW(ユノウ)』なんだ」
↑だんだん楽しくなってきたワタクシ
C「そう!そうだよ!」
私「じゃあAの時は『ANOW(エノウ)』Bの時は『BNOW(ビノウ)』
  Cの時は『CNOW(シノウ)』だね(『死のう』なんて不吉だなオイ)」
C「いや『C』は『CNOW(クノウ)』だ」
私「クノールスープみたいな名前」
C「そう!『CNOW(クノウ)』は『KNOW(クノウ)』と同じだから、
  区別をつけるためにスペシャルイベントがあるんだ!」
私「・・・・・・」←笑いを堪えるのに必死なワタクシ
C「クノールスープを飲むのさ!でも只のクノールスープじゃないよ。
  雪を使ったスペシャルクノールスープなんだ!!」
私「(もう駄目だー)ぶぁっはっはっはっは!見たことないよ、そんなの!」
C「『CNOW』の年にしかクノールは作らないんだ。
  なんたってスペシャルだからね。
  次は20年後くらいじゃないかな。
  僕もまだ1度も食べたことないんだ!楽しみだよ!」
 
 
・・・実話です。
こんな彼がちょっと愛しくなってきた本日のワタクシでした。
 
 
ちなみに彼のフルネームを漢字で書くと『第公』になります。
でも好きな漢字を当てただけなので意味はありません。
彼の講談社の漢字辞書を見せてもらった時に教えてくれたのだが、
「漢字の意味のところに僕の名前が載ってないんだよね」
と真面目な顔して言うので、
 
私「ああ、この辞書はとても良い辞書だけど、一つだけ難点があるね」
C「なんだい?」
私「貴方の名前が載ってないことだよ!」
C「そう!確かにそうだ!そこが問題だ!」
と大騒ぎをするワタクシとC。
これでワタクシもウィットの仲間入りが出来たかしらん。
 
 
つーかこれはウィットというより、性格?
 

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