スパイ・ゾルゲ

スパイ・ゾルゲを観てきました
　
　
　

ネタバレするので要注意！
　
　
　

監督気合入ってるなぁ〜というのが第一印象。
ところどころ演出に力が入りすぎていて、
思わず笑ってしまった・・・。
もうちょっと日本の歴史をちゃんと知ってた方が、
よりよく理解できたかもしれない。

葉月里緒菜は・・・はっきり言ってミスキャストだと思う。
彼女は思慮深い女役をやるには、演技が雑だと思うのです。
ただ黙った演技をすれば良いのではなく、
空気で演技しなくてはいけないと思うのだが・・・
その肝心の空気が流れて来なかった。止まっていた。
小雪は相変わらず美しかったです。綺麗だった。

イアン・グレンは格好良かったです。タイプです。
だから余計にゾルゲに感情移入してしまった。
拘置所でのドイツ大使(？)との面会シーンは涙無しでは見られなかった・・・。でも一番可哀想なのは奥さんだよ・・・うぬぬぬ！
小雪と結婚した人も最後は悲しい終わりだった・・・。
つーか網走刑務所に行った事あるけど、
そういう人がいたなんて知らなかった。
そして最後まで残った無線係りの人は、その後どうなったんだろう。
　*その後パンフを見たら、ソ連の刑務所に入れられたり大変だったらしい。
　

ラストに流れる「イマジン」
あれが賛否両論あるようですが、
私は監督の痛烈な皮肉として捕らえています。
倒されるスターリン像と絞首刑にされるゾルゲの姿を
オーバーラップさせた所に「イマジン」。
なんという皮肉。
　
　
　
映像はめちゃくちゃ綺麗でした。
銀座とか上海とか凄く綺麗だったけど、
それよりなにより驚いたのは、
国会議事堂の向こうに山脈が見えたこと!!
今みたいにビルばっかじゃないんだ！と衝撃でした。
　
　
戦争について何も知らない私が言うのもなんだが・・・
愛する人が襲われたら、やはり守るために戦おうと思うかもしれないけど・・・
　
やっぱ悲しくて虚しいから、したくないです。　
　

　
　
ところでミヤギはどうなったのだろう？？？？
　*その後パンフを見たら、彼は獄中死だったらしい。